7月豪雨災害に被災された皆様へ

7月初めに西日本を襲った豪雨によって広島県内でも大きな被害が発生し、108人もの尊い命が奪われました。お亡くなりになった皆様に衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

少子化・次世代育成対策特別委員会:2018年5月10日

少子化・次世代育成対策特別委員会記録

  • 期日平成30年5月10日(木)
  • 質疑・応答
    ○質疑(山下委員) 
    広島叡智学園にかかわる問題で幾つか御質問したいと思います。
    新聞によりますと、生徒全員にウエアラブル端末を身につけてもらう予定だと書いてあり、これについては賛否両論あって、個人情報を守れるのかという報道もありました。生徒は、ノートパソコンやタブレットの端末を持って歩いて、ウエアラブル端末やWiFiをどこでも使え、いろいろなことにアクセスできるようにする予定だとも書かれていました。
    ほかの学校では見られないことなので、恐らく、ウエアラブル端末とノートパソコンあるいはタブレット端末を、生徒の負担で買うということになるのではないかと思いますけれども、費用は幾らに想定していらっしゃいますか。
    ○答弁(学びの変革推進課長) 
    まず、ウエアラブル端末を導入することの可否について現在検討を行っている状況であり、導入が決まっていることではないこと、あるいは、導入する場合でも、全ての生徒に購入、着用を義務づけるものでもないこと、導入した場合でも、心拍数や血圧などのバイタルデータについて学校が強制的に情報を取得することはないことをお知らせしたところでございます。報道に関しまして、メディア等とのコミュニケーションにおいて齟齬がありお騒がせしましたことを、おわび申し上げます。
    その上で、具体的にウエアラブル端末、ノートパソコンやタブレットについて、どのような環境を整えるべきかを現在、業者に提案していただきながら検討している状況でございます。御指摘のウエアラブル端末あるいはノートパソコンにつきましても、スペックや機能により、金額にばらつきがございます。金額が一番低いものでパソコンは大体5万円を切るようなものもあろうかと思いますし、ノートパソコンにもタブレットにもできるような2in1パソコンもございます。ウエアラブル端末につきましても、数万円から1万円程度までさまざまなものがありますので、具体的に導入することによって実現したいこと、そして、生徒の負担といったところをあわせて検討していきたいと思っております。
    ○質疑(山下委員) 
    実際問題として、ウエアラブル端末について、全員につけることを強制するものではないし、ノートパソコンやタブレット端末も強制ではないのでしょうけれども、校内で無線LANがつながり、先生とやりとりするようなことも想定していらっしゃるということになれば、生徒は例外なく持たざるを得ないです。ですから、金額を聞いたのです。全部揃えたら、安くても10万円以上、高ければ20万円以上になる可能性もあるということでよろしいですか。
    ○答弁(学びの変革推進課長) 
    どういった活動をするのかによって変わってこようかと思います。例えばノートパソコンがあれば、タブレット端末が不要になるケースも当然あろうかと思いますし、あるいは寮での活用も含めて考える必要があろうかと思っています。けれども、生徒が自分の物を持ち込むケースも含めて、あるいは購入ではなくレンタルも含めて検討が必要だと思っておりますので、現時点でなかなか金額のめどをお示しすることが困難ではありますが、できるだけ生徒の負担にも配慮しながら検討していきたいと思っています。
    ○質疑(山下委員) 
    別の学校にはない、生徒あるいは保護者の負担ということになりますけれども、全寮制ですから、学校に払うべき寮費プラス必要最小限の生活費は、月額でどれぐらいを想定していらっしゃいますか。
    ○答弁(学びの変革推進課長) 
    現時点で詳細を詰めているところでございますので、若干の変動があろうかと思っておりますけれども、まず、寮に住むための費用、例えばシーツをかえたり洗濯したりという寮の使用料、あるいは、家にいてもかかる食費を含めまして、大体月額で5万円弱かかるのではないかと思っています。
    ○質疑(山下委員) 
    仮の話で恐縮ですけれども、ITの機械は一遍買ったら、6年間使うのだと思いますが、仮に18万円だとして、年間3万円です。月額にすると、2,500円になります。それプラス寮費及び生活費で5万円弱、家から通える学校へ行くのと比べると、大ざっぱに言ったら、毎月5万円ぐらいは必要だということになります。そういう意味で言うと、貧困世帯の子供はこの時点でこの学校からはもう実質的にシャットアウトされると考えますけれども、そういう観点での議論はなかったのでしょうか。
    ○答弁(学びの変革推進課長) 
    まず、基本的なスタンスといたしましては、公立学校でこういった教育を実施するということもございますので、できるだけ幅広い生徒、あるいは家庭にチャンスを提供したいという思いは当然のことながらございます。先ほど御指摘がございました生活費の部分につきましては、食費など大半については家においてもかかる費用だと思っておりますけれども、それ以外にかかる経費等も含めますと、確かに家庭の負担がないわけではございません。よって、貧困世帯の生徒たちに対して、どの程度であれば御負担いただけそうかは検討していく必要があろうかと思っておりますけれども、一方で、きちんとした学習環境を整えていかなければいけないという両方のバランスを見ながら検討していくことが必要かと思っております。
    ○質疑(山下委員) 
    まだ全体的なことを検討中ですから、なかなか答えにくいとは思いますけれども、例えば、地元の公立中学校へ通っている子供の学習に係るさまざまな費用でさえ出すのがしんどい親は随分います。例えば、学校教育とは違いますけれども、塾へ行きたいと子供が言っても行かせられない家庭があることも事実です。そういう中でのこの学校の開校であり、今、課長がお答えになったように、さまざまな階層の子供にぜひ来てもらいたいという理想を掲げて出発しようとしている学校ですから、幾らかかるかという想定をこれからはじいていくことになると思いますけれども、同時に、経済的に困難な家庭の子供には何らかの経済的支援をする手だてを考えていかなかったら、形式的には門戸は広げられているけれども、実質的には一定の子供はシャットアウトされているということになると思うのです。今、申し上げたような議論は、教育委員会の内部でありますか。
    ○答弁(学びの変革推進課長) 
    まず、結論から申し上げまして、そうした議論もいたしてございます。ただ、一方で、その場合に具体的にどういった財源によって支援を行うのか、あるいは金額を減らすことができるのか、当然のことではございますが、この学校以外にも低所得あるいは生活貧困の子供たちがいらっしゃる状況の中で、それとのバランスもある程度含めて考えながら検討していくことが必要だと思っております。
    ○質疑(山下委員) 
    それでは、大体いつごろまでに結論が出るのか、目途を教えてください。
    ○答弁(学びの変革推進課長) 
    まず、本年11月、12月において試験を実施する予定としておりまして、その前に入学者の募集を行うこととしております。できるだけ状況が固まり次第、随時情報をお示ししていきたいと思っておりますけれども、詳細な全体像につきましては、当然のことながら、願書を出す前にはお示しできるようにしていきたいと思っております。
    ○質疑(山下委員) 
    それでは、今のところ、募集要項の中にそういうことも書き込まれると私たちは思っておけばいいですね。
    ○答弁(学びの変革推進課長) 
    入学者選抜の実施要綱につきましては、通常の場合、何パターンか、何段階かに分けてお出ししていくことになりまして、どの段階でこの全体像をお示しすることができるようになるかはございますけれども、その都度、決まっているものをお示しできるように努めていきたいと思っております。
    ○要望・質疑(山下委員) 
    それでは、今、課長がおっしゃったように、ぜひ幅広い層の子供が来られるような段取りをきちんとしていただきたいと申し上げておきます。
    それから、これも新聞報道ですから、勘違いもあるかもしれませんが、無線LANの環境を整える、あるいはウエアラブル端末を身につけてもらうことを県教委が考えているのは、「生徒がわくわくしながら学べ、保護者にも大切な子供を安心して送り出してもらうために必要な整備だ。教職員の事務の効率化などにもつなげ、得られた成果は他校でも生かしたい」とコメントしたように書かれています。広島叡智学園で得られた成果を全ての学校に普遍化していくというのは、広島叡智学園の構想を最初に教育委員会が発表なさったときからのうたい文句です。私は何年か前に文教委員会で、生徒の状況も違う、教職員の体制も違う、かける予算も違うのに、単純に全ての学校に普遍化することはなかなかできませんと申し上げたことがあります。例えば、無線LANの環境を整えることになると、全ての学校でやるのは、不可能に近いです。そうなると、広島叡智学園で無線LANを使ったさまざまな教育的な取り組みも含めて、そこでの成果を他の学校にも生かしていくことになると、ハード面の整備なくして、なかなかできないです。ハード面を整えようと思ったら、莫大なお金が要ります。そうなると、ハード面は整備せずに、建前のところだけ現場に押しつけられるという結果にもなりかねないと思いますけれども、具体的に、この成果を他校に生かすためにどうしたらいいのでしょう。
    ○答弁(学びの変革推進課長) 
    まず、広島叡智学園のことで申し上げますと、ICTを教育活動に利活用していくということは、私どもが目指す学びの変革において非常に重要な手段、ツールであると思っております。あるいは、学校の教職員の業務改善という観点からも、有効な部分になろうかと思っております。他方で、そうした共通の部分と、この学校におきましては他校にはない特色として全寮制という環境がございまして、そうした観点からICTの整備を進める必要性もございます。こうした両方の観点を踏まえて検討していく必要があると思っておりまして、前者の観点から申し上げますと、御指摘のように、この学校の取り組み内容あるいは環境といったものを全て他の学校で同じように使えるかと言われますと、それはそういうことにはならないかと思っております。各学校の実情あるいは子供たちの状況、ICT以外の内容等も踏まえながら、それぞれの学校においてカスタマイズしていくことが必要であろうかと思っております。その際に、ハード部分につきましても、例えばこの学びの変革に関しましては、ICT活用推進プロジェクト等の取り組みも現在並行して進めているところでございまして、こういう取り組みの成果と課題、さらには広島叡智学園における成果と課題といったところも踏まえながら、かつ財政状況といったところも踏まえつつ、ハード・ソフトで必要な対応をどのようにとれるか、そして、それが他校にどういう形で波及効果をもたらすことができるのかを検討していきたいと思っております。
    ○要望・質疑(山下委員) 
    いろいろ御説明いただきましたけれども、結論は、検討していきたいということですね。まだ開校もしていないわけですから、仮定の話ばかりになって恐縮ですけれども、この学校が開校して学年全部そろうのが6年後ですから、最低限開校から6年してみないと、どういう成果があったのか、はっきり言えないです。そこでの成果を県内の学校でどのようにして具体化していただくかということになると、最低でも10年ぐらいのスパンで考えていかないと、成果を全県に生かすというのは、言うのは簡単ですけれども、並大抵のことではないです。これから開校して始まるわけですから、ぜひもっと具体性を持って現場に届くような準備をしていただきたいと、強くお願いしておきます。
    きょうの提出資料とは関係ありませんけれども、学校における生徒指導に関わるもので2点お聞きしたいと思います。
    一つは、半年ぐらい前に、大阪府だったと思いますけれども、髪の毛を黒に染めなさいと学校に言われて不登校になってしまった、損害賠償請求の裁判が提起されたと新聞報道でありました。また、大阪府の高校で、髪の毛が黒でなかったら染めなさい、あるいは、もともと黒でない髪の色の生徒は届け出をしなさいという規定がある学校がかなりの割合に上ったと新聞報道されていました。広島県内の県立高等学校でこのような規定がある学校はありますか。
    ○答弁(豊かな心育成課長) 
    頭髪の色についての指導につきましては、染色、脱色等を禁止している学校は多くあると思いますけれども、髪の色を規定している学校はないと認識しております。
    ○質疑(山下委員) 
    今、申し上げた大阪府の学校の裁判のことが記事になったのと同じころ、広島県の子ではないのですけれども、東京都の中学生だったと思いますけれども、新聞の「声」の欄に投稿がありました。その子は、アメリカで何年か暮らしていた経験があり、たくさんの人種、国籍の人がいるわけですから、目の色も髪の毛の色も肌の色も違うことをもう当たり前だと思ってきた。だから、髪の毛の色を強制されるのは合点がいかないという投稿をしていました。脱色、着色がいかがなものかということについてはいろいろ議論があると思いますけれども、きょうは置いておきます。かつて、中学校でも高校でも卒業式に髪の毛が茶色だったら出席させないという指導がまかり通っていた時代がありました。私の子供が中学生のころは、生徒指導の先生が、黒のスプレーを持って待っていて、体育館の中に入りたかったらスプレーで頭を黒くするというのがありました。まさか今でも県内でそんなことは恐らくないと思いますけれども、ありますか。
    ○答弁(豊かな心育成課長) 
    頭髪の指導につきましては、ふだんもそうですけれども、特に儀式的行事において学校が定めた頭髪を生徒が守っていくことで、集団の帰属意識とかを高めていくことは重要だと考えておりますけれども、スプレーで教員が生徒の髪を染める、あるいは髪を切ることは体罰に当たるということで、あってはならないことだと考えております。
    ○質疑(山下委員) 
    わかりました。
    それから、もう一つ、これは生徒指導規定とは少し違いますけれども、クラブの指導について、つい先日、中学校のバレー部で、宿題を忘れてきた部員が1人でもいたら、連帯責任でその日は練習なしという指導をしている顧問がおられると聞きました。私は、これはいかがなものかと思いますけれども、こういう指導については教育的だと思われますか、非教育的だと思われますか。
    ○答弁(豊かな心育成課長) 
    クラブ活動における連帯責任をどう受けとめるかということだと思いますけれども、指導方法として、チーム全体で、例えばミスの原因や練習に向かう姿勢等について、チームの課題解決策を子供たち自身が考えていくことは指導の中で重要であると認識しております。しかしながら、宿題をやっていないという個人の責任を全体でとらせるということは適切とは言えないと考えております。
    ○意見・要望(山下委員) 
    私もそう思います。この学校では、これが原因で部員同士の間のいじめというか、仲間外しが起きたと聞きました。Aちゃんという子が宿題を忘れてきたので、全体の責任で顧問の先生から指導があった。Bちゃんが忘れたときも、指導があった。ところが、子供同士の中で、キャプテンをしていたAちゃんが忘れたときと、Bちゃんが忘れてきたときの先生の言い方が違った、Aちゃんのときは緩かったけれども、Bちゃんのときはとてもきつかったという話になり、キャプテンをしていたAちゃんが、「あなたのときは緩かった」と言われて、結局、クラブにおりづらくなって、やめざるを得なくなったということが起きた。ついこの間の話です。いじめはだめだと幾ら建前を言っても、これはいじめの原因をつくることをやっていると私は思います。顧問の先生が、該当の子供をほかの生徒から少し離れたところできちんと指導することは当然ですけれども、罰を与えることを目的化したような指導の仕方はいかがなものかと思います。ですから、きょうはあえて校名は申し上げませんけれども、学びの変革ということを幾ら叫んだとしても、現場にこういう状況が一つでも残っていたら、学びの変革になかなかつながらないと思います。
    それから、私は、この顧問の先生が問題だと思うのは、例えば、もう自分は教科の学習はさっぱりわからないし、授業中も座っているだけだということです。けれども、1日も休まずに、クラブを楽しみで学校へ通っているという子がたくさんいます。私は、教育委員会の方ならみんなわかっている状況なのに、宿題を忘れたからという発想そのものが、ここの学校に限らないと思うのです。先生は、時と場合によれば、子供にとっては権力者ということを自覚してやってもらわなければいけません。昨年、児童生徒の心に寄り添う指導をしてくださいという通知を出されましたが、やはりまだ徹底されていません。それが学校の中の具体的な場面でどういうことに当てはまるのかというところまで、まだ徹底されていないと思います。ですから、再度、児童生徒の心に寄り添う指導を現場で、校長先生が中心になってやらないといけないと思います。そのことを大事にして、現場で先生同士が話をするとか研修するとかをぜひ県教委が主導してやっていただきたいということをお願いして、終わります。
広島県議会議員 山下 ますみ
福山市選挙区広島県議会議員 山下 真澄 (やました ますみ)
hiroshimakengikai@yamashita-masumi.com
選挙区 福山市
会派 広島県議会民主県政会
期数 2
生年月日 昭和24年9月19日
常任委員会 総務委員会
特別委員会 少子化・次世代育成対策特別委員会
山下ますみ 一問一答
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